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ヤクルト 古田監督の引退試合に神宮球場が涙した!

古田選手の引退や過去の実績については
色々な報道を見て頂ければと思います。

私はアスト・プロデューサーとしての視点で彼の
価値について話したいと思います。

プロ野球選手としてはこの20年間で最も存在感があり影響力を
与えた選手はイチローである事は、だれもが否定しない事だと
思います。その他松井や松坂などのメジャーリーグへ挑戦者組みや
江川さん掛布さん清原や工藤などの印象的なヒーローもも沢山
いらっしゃいました。

しかし
古田選手の存在は、野球人で有る前に社会人である!
という今までに無い考え方示をし、古い体質の野球界に風穴を
明けました。

社会では当たり前の感覚を選手でありながら持つことが
出来た事が、彼の役割としてとても大きかったと思います。

その象徴的な出来事は2004年の
プロ野球球団の合併問題です。

良く選手を取りまとめ、良くストライキまで持って行きました。
野球界の空前の出来事は、選手の想いがファンに通じて
逆風の中、最後はファンが選手を受け入れました。

その瞬間から、球団は親会社の私物から選手やファンのモノへ
球団もオーナーも考え方を改めた出来事になりました。

しかし、その事件が選手が本当のファンを大事にしなければいけない
ファンが有ってのプロ野球である事を、始めて実感したのでは無いでしょうか?
とても大切な事をストライキと言う代償に貰ったのでは無いでしょうか?

Jリーグの台頭、プロ野球人気の停滞・・・時代は野球界に逆風でした。
色々な意味で過渡期を迎えていました。

このタイミングで選手が主体となってファンサービスを見直した事
実はここからプロ野球は復活していたのです。この一件がなければ
プロ野球人気は更に低下していたと思います。

日本ハムの新庄が北海道でファンサービスをしたり、各球場で試合前の
サイン会や、色々なイベントを企画しファンとの距離を縮めるなど
確実に地元のファンは増えています。本当の努力の賜物だと思います。

プロ野球の労働組合でもある選手会は1984年初代巨人の中畑清
会長からスタートし今年23年目を向かえました。
その歴史の中で合併問題は始めて選手が主体に大きく動いた時でもありました。

あの問題は古田選手が居なければ、今までどおり球団の意向どおり・・・
すなわち上位下達のワンウエーのコミュ二ケーションに成っていたと思っています。

球団やオーナーもそこまで選手に発言力が有るとは思っていません
でした。

ここがポイントなのです。
当時古田選手の年齢が37・8歳です。会社員であれば大企業でも
優秀な社員なら課長職ぐらいの管理職につき始める頃であり
かなりの判断力が付いている頃です。

しかし、今までの野球選手ではそれを求める事をタブーとしていました。
しかし、古田選手は猛勉強し、その問題は正面から学び戦いました。
当時の、選手会を運営している松原理事長の存在も大きかったと
思いますが。 その助言を解釈し行動するには、それなりの能力が
必要です。

古田選手は社会人野球も経験し、短い時間でもその経験はとても大きいと
思います。そして野村ID野球の申し子といわれた時期も有りましたが
IDはデーター野球ですが、それを使いこなす「考える力」が最も大事です。
そのデータから何を読み取るのか?

その様に、考える力も野球をとおして身に付けて来たことと思います。

考える力があり、協力者を得て、本質(民意=ファンの声)をとらえ
選手をまとめ訴えるコミュニケーション能力も長けていました。

だから出来たのだと思います。

それが出来るのは、やはり今でも古田選手しか見当たりません。 

昼は選手としてグランドに。夜は選手会長としてスーツで活動をして
まるでスーツ姿は野球選手には見えませんでした。どこかの弁護士の
ような顔をしてテレビの取材に毎日のように答えていましたね・・・

そのようの野球選手今まで居ませんでした。

私はあの合併問題の時に、ああすればいい。こういう考えも有る・・・
色々なアイディを持ちながら見ていました。

古田選手が一生懸命に考えていました。
しかし、正直な所、他の選手の意見を求めても何を発言して良いか
困った顔をする選手が殆どでした。

それだけ、見識をもって野球をする文化が無かったという事です。
選手だけを責める訳には当然行きませんが・・・

現役選手にもそのように日頃から社会人としても感覚を身に付ける
ことを野球と合わせてやって欲しいと願っています。
プロ野球やJリーグやラグビーリーグなどの選手に種目以外の事を
社会人としての知識と見識を是非身に付けて欲しいと思います。
我々サン・アスリートはそのお手伝いをさせて頂きたいと思っています。


古田選手18年間ご苦労様でした。
古田さんの残した、この活動は本当に意味のあるものでした。・・・

引退セレモニーのラストに
 「また会いましょう!」っと言われた通り
今度は素晴らしい指導者として選手の育成に付かれることを
期待いたします。


神藤啓司

2008年02月19日 15:54 更新
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